あるくん商会合同会社 代表 東 史 とは
身体と知的障害を持つ娘の介護と闘病の経験から筋力低下の進行しやすさと改善の難しさを実感し、筋力低下から脱却するための体操法の考案と器具の開発を始めました。
筋力低下の進行に悩む人の運動をサポートして、歩行維持・改善を可能にすることが要介護者の膨らむ日本で、これからの介護・福祉に重要と考え2019.6あるくん商会合同会社を創業。
2021.10.25より寝屋川市高齢者デイサービスの協力で「足腰安定プロジェクト」を実施。2022.1 個々の姿勢(カタチ)から、本来の骨格のカタチを目指す“あるくんメソッド”を確立。2022.6
あるくん歩行体操教室を開設。現在、歩行力改善・姿勢改善トレーナーとして大阪府枚方市・寝屋川市で活動中。
書籍「重度側弯症の選択肢-娘と私の闘病記」2019.9に出版。
重度の筋力低下・側弯症の筋力が皆無で歩行不能の状態から独歩可能へと導いた介助でもできる体操方法を紹介しています。
何が問題で何ができるか、専門家でない主婦(代表)が悪戦苦闘して行きついたのは、骨格と筋肉を物理的に考える体操と心を前向きにする心理面のサポート方法でした。
もしも、頑張っているのに一向に筋力が改善されない時、リハビリ・トレーニングに代償動作が生まれている可能性を見直すべきです。
あるくんメソッド(あるくん体操法)とは
1.全身の骨格の歪みを把握
縮んでいる筋肉を伸ばして使いやすくします
歪み(代償動作)をとるために、縮んだ筋肉を部分的にストレッチします
※対象者の筋肉量や柔軟性によって、強度を調節しサポートします。
筋肉を伸縮させ姿勢保持できる筋肉を育てます
痩せた筋肉は、自分では動かせません。自ら動かせる筋肉に太らせるまでをサポートします
※対象者の筋肉量や柔軟性に問題がないように思える場合でも、縮んで痩せた筋肉部分は意識しにくくなっています。必要に合わせてサポートしたり、意識付けしやすい方法を提案します。
2.歪み(代償動作)を減らし整える運動器具を使用ーあるくんボード・かなめボード
あるくんボード
足裏から腰までの筋肉バランスを整え、骨盤の前傾や後傾を正常値で働くようトレーニングします
※骨格の歪みを改善するためには、運動中に客観的に見てアドバイスできるトレーナーの指導が必要です。
かなめボード
骨盤まわりの筋肉(腸腰筋)を解して強化します。脊柱起立筋や多裂筋に働き、背骨と骨盤の関係の正常化を図ります
※骨格の歪みを改善するためには、使用時に客観的に見てアドバイスできるトレーナーの指導が必要です。
3.連動運動で体軸確認をする運動器具ーあるくんボード
体軸づくりで筋肉を作れる体に
ボードの傾斜に合わせて、各関節と筋肉を連動させ足裏から頭までの体軸づくりをトレーニングします。
左右前後の体重移動に合わせて、体軸を意識して対応できる力のトレーニングをします
※筋力低下の著しい時は、手すりを頼りにして体軸の確認を段階的に進めます。
(体軸とは 体を上下に貫く軸状の意識)
疑心暗儀になる気持ちに寄り添うために
問題1.筋肉バランス
体の代償(歪み)がある時に、筋力低下が進むとその代償(歪み)は簡単に進行してしまいます。本人の意思や感覚では、骨格の正しい位置が分からず姿勢の悪化は進みやすく、運動をしても偏った部分だけを使うので筋肉バランスの悪化が進行することはあっても改善することはありません。
サポートする介助者が必要で、適切な運動量や客観的に姿勢の意識を促す必要があります。
問題2.変われると思えるまで
筋力低下が進むことで、本人は良くなることを信じられなくなっています。
介助者は、「筋肉を太らせるルール」を信じ、本人の不安な気持ちを筋肉が育ち自信が持てるまで励まし支える必要があります。
筋肉を太らせるルール~期間を決め続ける覚悟を持つ~
筋肉を太らせる3つのステップ
生まれ持った筋肉の質など違いはありますが、筋力低下の方も筋肉を太らせる一連の流れは一緒です。
筋肉が痩せて硬くなっている時は、筋膜リリースとストレッチを丁寧に進める必要性や時間がかかることを想定して始めてください。個人差はありますが、状態に合わせた3ヶ月後と6ヶ月後といった変化が感じられます。
次は、硬くなった筋肉が解れるまでに感じる本人の不安を考えました。
不安に寄り添う~変われる自分に気付くまでの心のサポート~
解れるまでのルールと小さな変化に気付くために
1、 筋肉の解し方1・2・3のルールを守る~信じて、しっかり、慌てずに~
可動域いっぱいで3回程度を続けることで、柔軟性に変化を感じる日が来ます。結果をすぐに求めないことが大切です。
2、 進め方を本人と約束して守って進める
どのくらいの運動?何回?何日間?頑張るのか。近い未来の目標を決めて変化を確認して、次の目標を決めます。
3、 開始前、開始~1週間、1週間後と悪いこともそのまま確認し共有する
どの段階でも、現状をそのままを本人と介助者で確認して共有します。
現状が悪い状態でも確認し合って記憶しておくことで、状態に変化を感じた時に一緒に喜べること、変われる実感に繋げることができます。
体操法(あるくんメソッド)で変われた実体験!Before→After
一向に改善しない体の状態に落ち込んで「問題をすべて障害や病気のせいだと思いたい」「どんどん弱くなっていくのを受け入れてしまおう」と考えていました。体操を始めて変われた今、娘の体調も良くなり生活がしやすくなったこと、少しでも前向きに努力できることを幸せに感じています。
背骨の湾曲は残っていますが、筋力低下の深刻だったBefore→Afterの変化は、生活にたくさんの変化をもたらしました。
医療の発達した日本
医療の発達した日本では、性別を問わず平均寿命が伸びています。病気や障害があっても長生きできる時代です。
高齢者福祉、障害者福祉の充実で、手厚い介護や医療的ケアを受けながら長生きすることも可能です。
でも、介護の利用が必要最小限で、活動的に過ごせるならそうしたいと誰でもがそう思っているのではないでしょうか。
筋力低下で諦めてしまう当たり前
「歳だから仕方ない」「病気だから・・・」「障害があるから・・・」私たちは長生きできる時代でも、何かと理由を付けて筋肉をつけること、維持することを諦めてしまいます。
それは、筋力が低下するほど自分では筋肉をつけることが難しくなるからです。 筋肉が減ると活動的に動こうと思う気持ちがなくなります。 そして、呼吸器や消化器の内臓の働きも低下してしまいます。
自分で動きたいと思えるまで筋肉を増やす応援が出来たらと考えました。
そして、本人もサポートする介助者も楽に続けられる体操を考えたいと思うようになりました。
あるくん商会合同会社は「より良く歩く」を応援する会社です
「自分で楽に呼吸ができる」「楽しんで食事ができる」「自分で好きなところへ移動できる」健康なら当たり前の力を、諦めないための体操法(あるくんメソッド)と運動器具をご提案させていただきます。
筋力低下が「進行しやすい」「改善しにくい」理由
側弯症や高齢者に見られる体の歪み
進行しやすい理由
筋肉量が元々少ない方、筋肉量が低下した方は頑張りたい気持ちがあっても、体の各場所に筋肉が少ないことで脳からの指令に応えられず、思うように動かせなくなってしまうからです。
気持ちがあるのに、体が重く自分の体でないように感じてきてどんどん頑張りにくくなっていきます。
改善しにくい理由
筋肉量が少ない方、筋力が低下した方は自分で動かしにくくなるのと同時に、筋肉が痩せることで体を歪めやすくなります。
軽度の時には、体に起こっている不調が分かりますが、筋力低下が著しいと歪みによる不調に対しても鈍感になります。
体に歪みがあることで、軸がつくりにくく運動がしにくいのと、運動していても効果が得にくくなっていきます。
身体を歪ませるよくある間違い
マッサージの間違い
1.マッサージをする場所の間違い
2.マッサージだけで終わらせている間違い
運動の間違い
1.運動の選択ミス
2.体本来の軸と代償の軸の違いの誤解
~健康維持の課題~体の歪み代償動作を改善して正常な筋肉バランスに
弊社がおすすめする体操の目的
代償動作が小さいうちは気になりませんが、筋力が低下すると代償して体を使うことで歪みが大きくなっていきます。
代償して使う状態を卒業し正常に近づけることが、続いていく未来の生き方を変える程大きな課題であると考えました。
今ある代償の強いAの状態から少しでも代償を減らして正常Cの状態に近づくことは、動きやすく何より健康のためになると考えています。
あるくんの体操法
骨格と筋肉をカタチで考える
身体をただの物体として考えてみてください。 内臓を守る体幹部、自重を受ける脚部の骨格のカタチを理想的に支える筋肉が付いていると「動きやすいし」「内臓も調子がいい」と思いませんか?
鍛えるべき場所
1、体幹
身体をでんでん太鼓で考えてみてください。でんでん太鼓の棒の部分が体幹です。太鼓を大きい音で鳴らしたいと考えるように、手足を大きく使うためにはしっかりした体幹が必要です。
そして、体幹は胸部(呼吸器)と腹部(消化器)を守っていて、臓器が働く空間を作っています。
体幹づくりは、運動の軸をつくることと臓器の働きを守る2つの大きな意味があります。
2、脚部
体幹がしっかりしていても、立位や歩行時に全体重を支える土台となる脚が軟弱では動けません。直立二足歩行する人間には、脚部の安定がずっと健康で動くための必須条件です。
身体を整えるストレッチ・筋トレ
あるくん開発の2つの器具